会誌
すくらっぷ帖

Past feature articles

三愛会の機関誌として1954年に創刊した三愛会会誌。創業者・市村清の思想をはじめ、会員会社の動向や社員同士のコミュニケーションツールとして発行されてきました。
「会誌すくらっぷ帖」では、今までに会誌に掲載した記事の中で、特に人気の高かったものや、発行時の時代を反映した興味深い記事を厳選して紹介していきます。

三愛会会誌119号(1997年発行)

2024年1月24日、リコー社長や経済同友会代表幹事などを務めた桜井正光氏が82歳で逝去されました。5月13日にはお別れの会が開かれ、生前親交のあった皆様が会場の帝国ホテルに訪れました。桜井さんは1996年にリコーの社長に就任し、2007年にリコー会長となり、同年7月に第5代三愛会会長に就任しました。1997年に発行した三愛会誌119号の“社長インタビュー”では、『21世紀は「イメージコミュニケーション」の時代』と題し、桜井さんにリコーの社長としての意気込みをお聞きしていますのでご紹介いたします。

119号PDF版(抜粋)を閲覧する(PDF 8.7 MB)

この時の特集は『ストレスを克服する』だったんだけど、当時のリコー産業医の守屋直樹先生に「ストレスとリラックス」として寄稿してもらったり、ストレスチェック表やいろんなストレス克服方法なんかも紹介したんだ。
表紙のイラストのように、ストレスが溜まったなと思ったら一杯のお茶をゆっくり飲むことでも気持ちが落ち着くよね。

桜井さんがコーポレートスローガンとして掲げた「イメージコミュニケーション」とは、複写機などのOA機器とネットワーク化されたコンピューターを融合して人々が扱いやすいイメージ情報を介してコード情報も統合的に活用できるようになることでよりよいコミュニケーションが実現できる、と言っているね。話の内容からも桜井さんの熱い思いが伝わってくるね!

「21世紀には確実にデジタル化・ネットワーク化の進展によって生活も仕事も今とは格段に違って豊かで便利なものになっているでしょう。」本当に桜井さんの言うとおりになっていてビックリだよ!この時から常に先を読み、桜井さんにはリコーの進むべき道がちゃんと見えていたんだね。しっかりとリコーを守ってくれた桜井さんには感謝の言葉しかないよ。

桜井正光氏は、1996年から2007年までの11年間にわたってリコーの社長としての使命を果たし、その後もリコー会長、また経済同友会代表幹事として日本経済の発展に貢献されました。同年、三愛会の第5代三愛会会長に就任し、リコー三愛グループを牽引しグループの存在意義を発信しつづけ、会員会社相互の連携や関係強化に尽力されました。
2013年に三愛会会長職をリコー会長の近藤史朗氏に託した後も、2023年までの10年間にわたり三愛会名誉会長としてご支援いただきました。
桜井氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。ありがとうございました。

今日のひとこと
〜市村清の訓え〜


今日のひとこと 〜市村清の訓え〜