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すくらっぷ帖
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今号の特集『断絶から創造へ』は、当時評判になっていたドラッカーの著書『断絶から創造へ』で流行語となった“断絶”を乗り越えて、力強く創造の世界に進むことを示す意味で決まったテーマなんだ。
著書の簡単な解説と特集テーマに沿った評論が掲載されているよ。
第1回の市村賞贈呈式はボクの誕生日の4月4日にホテルオークラで開催されたんだ。“市村賞”は国産の独創的な技術開発で経済効果が大きく社会に貢献するもの、及び独創性にとんだアイデアを顕彰するものとなっているんだ。市村賞の贈呈式に続いて、アイデア技術の開発費を助成するテーマも発表されたんだ。これは財団の事業のうち、もっとも重点を置かれているもので、独創的な国産技術で経済的効果が大きく期待できるものに対して開発費を助成しているんだよ。市村賞で受賞された技術・開発テーマがいずれボクたちの役に立ってくれるといいな。
第1回となる市村賞贈呈式では、以下のテーマが本賞を受賞されました。
●本賞(300万円)
「合成紙(Qバー、Qコート)の開発とその企業化」 日本合成紙㈱ 取締役社長 安得三氏他3名
市村賞は本賞の他、奨励賞2テーマ、アイデア賞3テーマが受賞しています。
また、アイデア技術開発費の助成については、次の3つが発表されました。
「空気滅菌清浄機の開発」 空気清浄研究所 所長 手塚幸策氏 120万円
「高分子のエレクトレット熱分析法の研究」 理化学研究所 研究員 高松俊昭氏他 110万円
「単色発散Ⅹ線を用いるⅩ線回析カメラの試作」 理学電機㈱ 研究部長 吉松満氏他 120万円
2024年4月19日、第56回となる市村賞贈呈式が開催されます。優れた国産技術を開発することで産業分野の発展に貢献・功績のあった技術開発者に対して贈呈されます。