会誌
すくらっぷ帖

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三愛会の機関誌として1954年に創刊した三愛会会誌。創業者・市村清の思想をはじめ、会員会社の動向や社員同士のコミュニケーションツールとして発行されてきました。
「会誌すくらっぷ帖」では、今までに会誌に掲載した記事の中で、特に人気の高かったものや、発行時の時代を反映した興味深い記事を厳選して紹介していきます。

三愛会会誌43号(1963年発行)

2020年もあと半月余り。今年は新型コロナウイルスの感染拡大という大きな出来事により、オリンピック・パラリンピックが延期されるなど、何事にも耐え忍ぶ年となりました。2021年は、そんな悪い出来事を吹き飛ばし、明るく楽しい年になるといいですね。
今から57年前の1963年1月13日。三愛ドリームセンターの完成披露パーティーがまさかの真夜中に開催されました。こんな奇抜な発想は今では到底考えられません。当日は歩道にたくさんの屋台も出店し、大勢のお客さまで賑わったようです。この時の様子を紹介している三愛会会誌 第43号から、『三愛ドリームセンター誕生』の記事をご紹介します。(2020年12月15日)

43号PDF版(抜粋)を閲覧する(PDF 24.2 MB)

大々的な三愛ドリームセンター誕生の特集で発行された第43号。深夜の披露パーティーの様子や、ドリームセンターが出来上がるまでの建築のながれ、当時の売り場責任者を集めての座談会など、多岐にわたった内容になってるよ。

深夜0時を知らせるチャイムが鳴り響くなか、国歌の“君が代”の前奏に続き僕が点灯スイッチを入れると、点灯式が賑やかに始まった!当日は大勢のお客さんが銀座4丁目交差点付近に集まったので、交通整理をするためにお巡りさんが80名も出動したんだって!

正面に吊り下げられたゴンドラに乗ってドラム演奏するフランキー堺氏が1階から2階へ、2階から3階へ上がっていくのに合わせてフロアが点灯。最後の9階が点灯されると、全体が金色に輝いてみえたよ。一斉に拍手が沸き起こって、点灯式は最高潮!この時は本当に感動して体が震えたな~。

ドリームセンターの入館第1号は、当日鍬入れ式もお願いした三笠宮殿下のご一家。僕ら夫婦がフロアを順番に案内したんだよ。それから、この日ご招待した1600名の皆さんを、混雑で事故が起きないように順番にご案内。館内は深夜にもかかわらずお客さんでいっぱい!!

この日人気を呼んだのはドリームセンターだけじゃなかったよ。銀座4丁目付近に出店した様々な屋台は昔の屋台風景を彷彿とさせ、おでんやカン酒、ソバにおしるこ屋、石焼き芋、綿菓子に甘栗屋、さらにはパチンコの屋台まで登場して、それぞれ楽しむ人で溢れていたんだ。深夜のソバの味はまた格別なんだよ!

全館が点灯した瞬間のこの写真は、写真家の吉田利雄氏によるもので、向かいに建つ和光さんのご好意で屋上時計台から撮影させてもらったもの。この角度からの実況写真はこれしか無いんだよ。金色に光り輝くドリームセンターの様子がよく分かるよね!

再生時間【1:17】三愛ドリームセンターが誕生
今日のひとこと
〜市村清の訓え〜


今日のひとこと 〜市村清の訓え〜