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すくらっぷ帖
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1971年10月に秋季号として発行された68号は、“生涯教育”が特集のテーマだよ。“生きた教育”についての座談会や当時の中学校の教育現場を取材したページなんかが紹介されてたんだ。
この号の真鍋先生のエッセイのタイトルは「人間森林」。秋らしい色使いで、人間の脳の大きさや刻まれるシワは、年を重ねた木の幹のシワや年輪に似ていると表現しているんだ。植物の成長には高さや大きさの限界があるけれど、人間森林は一生教育を受け続ける限り成長し、人間の能力と才能に限界は無いっていうお話だよ。
こちらは1972年1月に冬季号として発行された69号。特集テーマは“記録”だよ。
言語や映像、情報などの記録の未来性を語る寄稿や、マイクロ写真の制作現場を取材したページなんかを紹介してるんだ。
タイトルは「記録生命体」。真鍋先生の世界観がよく表現されていて、一度見たら忘れられない作品だよ。今回、愛媛県立美術館でこの原画を展示しているみたいだから、行く機会があったら探してみてね!記録が人間的発展を遂げるために、時代の叫びや悲しみや歓びという人の営みの小さな記録を遺していかなければいけない、という大きなメッセージだよ。
10月1日から愛媛県立美術館で開催されている、真鍋博回顧展の詳細はこちらまで。