会誌
すくらっぷ帖

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三愛会の機関誌として1954年に創刊した三愛会会誌。創業者・市村清の思想をはじめ、会員会社の動向や社員同士のコミュニケーションツールとして発行されてきました。
「会誌すくらっぷ帖」では、今までに会誌に掲載した記事の中で、特に人気の高かったものや、発行時の時代を反映した興味深い記事を厳選して紹介していきます。

三愛会会誌65号(1970年発行)

新たな年を迎え、はや一カ月が過ぎました。皆さんは毎年“目標”や“ノルマ”などを立てていますか?
些細な事でも、目指すものがあるとそれを達成した時に“生きがい”を感じられるのではないでしょうか。
1970年に発行した三愛会会誌65号の特集テーマは『生きがい』です。
「生きがいとは何か?」ということを、評論やインタビューを通じて考えた内容になっていますが、その中から今回は、産業能率短期大学助教授(当時)で、現在は心理学者・日本史研究家の安本美典氏による評論『よりひろい愛を求めて ―人間としての生きがい―』をご紹介いたします。

65号PDF版(抜粋)を閲覧する(PDF 7.7 MB)

“生きがい”なんて、なかなか考えさせられるテーマだね。
編集後記に、表紙のことばが紹介されているよ。
『“生きがい”とは?! 人それぞれ、いろんな人生を歩みます。
楽しい人生、苦しい人生…。でも、いつでも、虹のある“生き
がい”をみつけて、自分のものにしようではありませんか。』
生きがいを虹に例えるなんて、オシャレだね!

『人はしばしば、死んでもよいと思われる対象を見いだしたとき、もっとも深い“生きがい”を感ずる』すごく深い言葉だね。この“対象”は、個人に対する愛だけじゃなくて、仕事や主義、国家、理想などさまざま。そして“生きがい”はどこか“死にがい”にも結びついている…。ボクの生きがいは家族や社員のために仕事をすること…、だったのかな。

“生きがい”の対象に価値を与えるのは、本質的には自分の主観なんだって。ボクたちは常に何らかの意味で「自分以上の存在」を求め、生きていることの意味を知りたいと願っている。「自分以上の存在」を感じること無くして“生きがい”は無いんだって、安本先生は言ってるよ。

“生きがい”を見つけるために大切なことが3つ。それは、①他の立場をみとめること、②「愛」に執せず「信」に執せず、③よりひろい「愛」へボクが掲げた“三愛精神”も、広い意味ではボクの“生きがい”そのものなのかもしれないな。

今日のひとこと
〜市村清の訓え〜


今日のひとこと 〜市村清の訓え〜