会誌
すくらっぷ帖

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三愛会の機関誌として1954年に創刊した三愛会会誌。創業者・市村清の思想をはじめ、会員会社の動向や社員同士のコミュニケーションツールとして発行されてきました。
「会誌すくらっぷ帖」では、今までに会誌に掲載した記事の中で、特に人気の高かったものや、発行時の時代を反映した興味深い記事を厳選して紹介していきます。

三愛会会誌54号(1965年発行)

前回に続き、6月に創立70周年を迎えた“三愛オブリ”についてのトピックスをご紹介いたします。
今回は、日本の空の玄関“東京国際空港(羽田空港)”にスポットを当て、特集:空の玄関として発行された54号から、文芸評論家の江藤 淳氏、女性評論家の松村淑子氏、ショートショート作家の星 新一氏の三氏が直接羽田を取材したルポ『国際空港の表と裏』をご紹介いたします。

54号PDF版(抜粋)を閲覧する(PDF 28.8 MB)

今号のテーマ「空の玄関と発展」をどう表現するか。
百科事典を開き、そこにある飛行場から広い青空、
その向こう側の無限の宇宙、その中に浮かぶ丸い
地球、そんなものまで全部を入れて表現したかった…。
すごく斬新なアイデアから出来た表紙だね!

空港における縁の下の力持ち、「管制」、「整備」、「給油」にスポットを当て、それぞれどんな役割でどんな仕事をしてるのか、著名な三氏が直接羽田を取材した訪問記になってるよ。

まずは「管制」。“コントロール・タワー訪問記”として文芸評論家の江藤淳氏が取材してくれたよ。飛行機を正確に滑走路へ誘導し、空の旅の安全を守っている管制室。慎重で細心な注意が必要だし、飛行機の安全を守るうえでとても重要なお仕事なんだ!

次は「整備」。女性評論家の松村淑子氏が、“飛行機ドック拝見”として、整備庫を取材してくれたよ。

飛行機の整備・点検は通常点検、定期点検、オーバーホール点検と細かく分けて実施されているから、不測の事態が起こりにくいんだって。まさに飛行機のお医者さんだね!

最後に「給油」。作家の星新一氏が“タンク・パイプ・飛行機”として給油施設を取材してくれたよ。ボクが考案した“ハイドラントシステム”による給油は車で燃料を運ぶよりも安全でスピーディー。この作業を行っている三愛石油の社員たちは、常に危険と隣り合わせなんだけど、だからこそその堅実さは結婚相手に持ってこいだって!面白い発想だね!

国際空港というと海外から来賓が来たり、文化人や俳優が飛行機に乗り込む様子などが新聞やニュースで取り上げられて華やかなイメージがありますが、そんな表の姿とは違い、管制や整備、給油という一見地味で目立たない裏の姿の果たす役割が実は一番重要です。世間から注目を引かないことが、役割を果たしている“証”なのです。

今日のひとこと
〜市村清の訓え〜


今日のひとこと 〜市村清の訓え〜