会誌
すくらっぷ帖

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三愛会の機関誌として1954年に創刊した三愛会会誌。創業者・市村清の思想をはじめ、会員会社の動向や社員同士のコミュニケーションツールとして発行されてきました。
「会誌すくらっぷ帖」では、今までに会誌に掲載した記事の中で、特に人気の高かったものや、発行時の時代を反映した興味深い記事を厳選して紹介していきます。

三愛会会誌88号(1980年発行)

今、将棋界が賑わっています。最年少棋士・藤井聡太七段(17)が棋聖戦と王位戦のダブルタイトル獲得に挑戦し、記録を更新しようとしています。
将棋といえば、市村清の趣味の一つでもあります。清の実弟の茂人氏はしばしば将棋の相手をさせられ、清が勝つまでやめさせてもらえなかったそうです。
今回は、市村茂人氏が清に勝つため教えを請うたという大山康晴十五世将棋名人と、当時の思い出話も含めた将棋愛について対談した様子をご紹介します。

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表紙は、エメラルドグリーンの海に囲まれた南の国・東洋で育った西洋文化の国“フィリピン”のバターン半島にある工場で働くリコーウォッチフィリピンの仲間たちだよ。撮影はフィリピンの首都マニラにあるリサール公園で行われたんだ。「コムスタカ!(ごきげんいかが)」

ボクは弟が勝つとすごく悔しくて、自分が勝つまでやめなかったんだ!
がむしゃらで攻撃的な棋風が好きだから、“攻めの升田”と言われていた升田幸三九段(実力制第四代名人)とも意気投合したんだ。

将棋の源流はインドから始まってるんだね!中国や韓国、タイなんかにもそれぞれ将棋があるけど、取り駒を使えるルールは日本独自のものなんだ。将棋が西洋に行って“チェス”になったとされているんだって。将棋の歴史は奥が深そう~。

大山名人はどんなに長い対局でも、表情や姿勢を崩さないよう、正座の稽古を積んで対局相手から気持ちを読まれないようにしていたんだ。立派だね!

大山名人と終生のライバルといわれた升田名人。そんな二人とボクたち兄弟がそれぞれ深い親交があったなんて不思議だね。大山名人は生涯を懸けて将棋の普及、将棋連盟の発展にも貢献した功労者なんだ。

今日のひとこと
〜市村清の訓え〜


今日のひとこと 〜市村清の訓え〜